どんな人なんだろう?
臨床検査技師に向いている人ってどんな人?
臨床検査技師がどんな仕事をしているか何となくわかってきた方。
「実際に臨床検査技師として働いている人って、どんな人なんだろう?」
とふと疑問に思うかもしれませんね。
ここでは、臨床検査技師がどんな人が向いているのかを見ていきましょう。
医療従事者としてはたらく強い意思がある人
医療従事者とは、医療関係の仕事をしている人のことです。
医療従事者には、お医者さん、看護師さんなども含まれます。
確かに、臨床検査技師は、他の医療従事者と比べて患者さんと接する機会が少ないです。
患者さんと接する検査は、心電図や超音波検査などの生理検査、あと採血くらいです。
それ以外は機械による検査がほとんどで、検査室の中で作業するということが多いです。
そんなふうに検査室で検査ばかりやっていると、患者さんへの意識がなくなってしまう危険性があるんですね。
しかし、臨床検査技師としてそれではいけません。
臨床検査技師がおこなった検査の結果をお医者さんが見て、「この患者さんにはこのような治療をしよう」と決めることになります。
責任重大ですよね。
なので、検査結果が間違っているなんてことはあってはいけないのです。
また、検体は患者さんからとられた大切なものです。
なくしてしまったり、他の患者さんのものと取り違えてしまったりすることも、あってはならないこと。
このように、臨床検査技師は医療従事者であるという自覚を持って働くことが求められているのです。
他の職種の人ともコミュニケーションがとれる人
先ほども書いたように、臨床検査技師の仕事は、検査室にこもってもくもくと作業をするというイメージが強いかもしれません。
しかし、臨床検査技師だけで業務が成り立っているということはほぼありません。
特に病院では、他の医療従事者と一緒にはたらくことになります。
他の医療従事者と一緒に働くといっても、あまりイメージがわかないと思います。
ここで、一つ具体例を挙げてみます。
救急車で病院に運ばれた患者さんの心電図をとるという業務が、どのようにおこなわれているのか順番に見ていきましょう。
救急車の中では救命救急士さんが患者さんの対応をします。
病院に着くと、救急室にいるお医者さんや看護師さんにバトンタッチ。
お医者さんの判断により、どんな検査をするのかが決まります。
お医者さんが心臓の動きを見たいと思ったら、心電図をとるように指示が入ります。
ここで、検査室に「心電図お願いします」と依頼があります。
臨床検査技師は救急室に行き、心電図をとります。
これが一連の流れです。
このように、病院ではたくさんの医療従事者によって業務がおこなわれています。
なので、他の医療従事者とのコミュニケーションが大事になってくるのです。
細かい作業が苦にならない人
検体検査では、検体を使って検査をします。
しかし、患者さんの中には、血や尿があまり採れない人がいます。
限られた量の検体で正確な検査をするのも、臨床検査技師の大事な仕事です。
少ない量の検体を扱うには、やはり細かい作業が必要になってきますよね。
ですので、細かい作業が得意な人は臨床検査技師の仕事に向いています。
女性のほうが手が小さいため、より細かい作業ができるという点でも、女性が働きやすい職業とも言えますね。
しかし、細かい作業が苦手だったとしても、学校での実験や現場での実習の中で慣れていけば大丈夫です。
まとめ
臨床検査技師に向いている人
・医療従事者として働く強い意志がある人
・他の医療従事者ともコミュニケーションがとれる人
・細かい作業が苦にならない人
でも、医療現場ではたらくには絶対に必要だよね!