でも、模試って本番より難しいって聞くし、正直めんどくさいなー
国家試験まであと半年くらいの時期になると、学校で模試を受けることになると思います。
模試とは『模擬試験』のことで、問題の傾向が本番のものと同じ試験のことです。
時間配分も本番と同じように設定されていることが多いです。
「国家試験の勉強って、とにかく過去問をやっていればいいんじゃないの?」
と思っている人も多いはず。
確かに過去問は一番大事ですが、模試も同じくらい大切にしてほしい勉強の一つです。
ここでは、国家試験に合格するための模試の活用法をお教えします。
【活用法①】模試は本番だと思って解く!
模試は問題の形式や時間配分が本番と同じになっています。
なので、模試を解くときは、本番だと思って解いてみてください!
国家試験は、午前・午後それぞれ100問を2時間半で解きます。
この2時間半をどう有効に使うかが重要になってきます。
例えば、わからない問題は飛ばして進めるのか、それともじっくり考えて一応答えを出しながら進めるのか、いろんなやり方がありますよね。
自分にあったやり方で本番に臨むためにも、模試ではどんな解き方が自分に合っているのか考えながら解いてみてください。
また、普段の学校の定期試験とは違う、マークシート用紙での回答に慣れるようにしてください。
終了間際に回答欄が一つずつずれてた!なんてことのないように!
もちろん、問題を解き終えた後の見直しも大切です。
見直すことでケアレスミスを発見できたりもします。
模試のときからしっかりと見直しをする習慣をつけておきましょうね。
「解き終わったから寝よう」なんてことはやめましょう!
【活用法②】模試はいわゆる予想問題!間違ったところは復習しよう
学校でおこなわれる模試は、日本医歯薬研修協会が作成した、『医歯薬模試』が有名です。
医歯薬模試は難易度が高く、本番の問題よりも難しいことが多いです。
思った以上に点数が取れなくて、やる気がなくなってしまうかもしれません。
でも、模試が終わったら復習することをおすすめします!
明らかに教科書に載っていないようなレベルの問題はスルーしても構いませんが、教科書に載っているレベルの問題で、かつ自分が間違えた問題は必ずもう一度目を通すようにしましょう。
では、どのように復習をしたらいいのでしょうか?
もっとも簡単なのは、模試の冊子をそのまま利用する方法です。冊子に直接、書き込んでいきます。
基本的に、過去問を勉強するときと同じ方法です。
正解となる選択肢以外の選択肢にも、解説を加えていきます。
ここでは、過去問を例にとって見ていきましょう。
オレンジ色の文字が、後から書き込んだものです。
この問題は、『Ⅲ型アレルギー』について問われていますが、「じゃあ、他の選択肢は何型アレルギーなんだろう?」と疑問を持つことが大事です。
他の選択肢も調べておけば、次に似たような問題を解くときに対応できるのです。
問題に書き加えたら、これを何回も見直しましょう。
赤色やオレンジ色のペンで書けば、赤シートで消えるので、解説を隠しながら問題を解くようにしてもいいですね。
大切なのは、次に似たような問題が出たら解けるようにすること。
全く同じ問題はほとんど出ないですが、少しだけいじったような似た問題はたくさん出題されています。
模試は、作成者が「今年の試験はこのあたりが狙われるだろう」と予想して作った、いわゆる予想問題です。
本番で同じような問題が問われる可能性は、大いにあります。
模試の復習は、国家試験合格に近づける有効な勉強法なのです。
【活用法③】模試の点数で自分の実力を把握する
模試の結果は、『正解率〇%』というシビアなものです。
本番の合格ラインは70%なので、それを超えていたらラッキー!ですが、それより低いと落ち込みますよね。
「本当に、本番で受かるんだろうか」と不安になると思います。
しかし、不安になるのは当たり前。
その成績が今の自分の実力だと、受け取められるかどうかが重要なのです。
また、各科目ごとの正解率も表示されていると思いますので、正解率が低かった科目を重点的に勉強するのもいいと思います。
特に、臨床化学、病理組織細胞学は出題数が多いため、ここの正解率が低いと全体の点数に大きく影響します。
もし、これらの科目が苦手であったら、早めに対策をしましょう!
まとめ
模試を活用することで、国家試験の合格に近づくことができる!
●模試は本番と同様の形式なので、本番だと思って解くことで形式に慣れることができる。
●模試は国家試験の予想問題。復習をしっかりすることで力がつく。
●模試の点数で自分の現在の実力を把握、今後の勉強のモチベーションを上げられる。