臨床検査技師の国家試験に合格するための勉強法の例として、ノートまとめを挙げました。
参考記事>>国家試験の勉強に『ノート作り』はNG?合格につながるノートまとめの方法とは?
しかし、
と疑問に思う人もいると思います。
ここでは、効果的なノートのまとめ方について解説します。
とにかく簡潔に!
よくありがちな失敗例が、教科書や参考書の太字が含まれている文章を丸写しすること。
これは時間のムダでしかないです!やっている人がいたら、すぐにやめてくださいね。
と思う人もいると思います。
確かに、重要な項目をピックアップしてノートに書くことは大事です。
しかし、教科書や参考書のコピーになってしまうのであれば、やらないほうがいいです。
それだったら、教科書のページ数をメモっておけばいいのです。
ノートにまとめるのであれば、文章を書くのはやめましょう。
一番簡単なのが、箇条書きにすること!
具体例を挙げてみましょう。
【Bufore】
リウマトイド因子は、IgGのFc部分の抗原決定基に対する自己抗体であり、IgMクラスが最も多い。
関節リウマチ(RA)の患者に多く見られるが、膠原病、慢性感染症、肝疾患、また健常者でも検出される。
【After】
リウマトイド因子
・クラス:IgMが多い
・自己抗体(IgGのFc部分の抗原決定基に対する)
・関節リウマチ(RA)の患者に多い(他:膠原病、完成感染症、肝疾患)※健常者にも検出
どうですか?
Afterのほうが簡潔でわかりやすいですよね。
さらに言うと、全部箇条書きにするのではなく、国家試験の問題に出ているところだけ書くようにすればさらに簡潔になります。
情報はあとからいくらでも増やせるので、最初は情報量を少なくしておきましょう。
何度も言うように、臨床検査技師の国家試験は範囲が広く覚える項目は山のようにあります。
あれもこれもと書き足していきたくなる気持ちはわかりますが、まずは覚えるべきところを簡潔に書き出してください。
表にして覚える
教科書や参考書には、表が載っていることがあると思います。
それを参考にして、ノートに表でまとめて覚えるのは効率的です(何度も言いますが、丸写しはやめましょうね)。
しかし、それだけではもったいない!
表にはなっていない項目でも、できるだけ自分で表にしてしまいましょう。
表にまとめる一番のメリットは、やはり覚えやすいこと!
と言う人もいるかもしれませんが、それは何も考えずに表にまとめているから。
せっかく労力をかけるなら、覚えやすいように表にまとめていきましょう!
ここでも、具体的な例を挙げてみます。
例えば、抗体の種類を表にまとめてみるとこんな感じになります。
クラス | 量体数構造 | 分子量 | サブクラス |
IgG | 単量体 | 15万 | 4つ(IgG1・IgG2・IgG3・IgG4) |
IgA | 単量体・2量体 | (単量体)15~17万 (2量体)40万 |
2つ(IgA1・IgA2) |
IgM | 5量体 | 90万 | |
IgE | 単量体 | 20万 |
パッと見ただけでは教科書に載っているような表と変わらないかもしれません。
しかし、私なりに覚えやすさを重視してこの表を作りました。
どういうことか説明していきますね。
表を上から見ていくと、単量体構造が単量体→単量体・2量体→5量体と増えているのがわかります。
(IgEはIgGと少し形の違う単量体ですが、ここでは無視しておきましょう)
このように順番に書いておくことが重要なのです。
ここで、クラスを見てみると、上からIgG→IgA→IgM→IgEとなっています。一番後ろのアルファベットだけを読んで、『GAME(ガメ)』とでも覚えておきましょう。
そうすると、例えば「IgMは何量体ですか?」という問題があったら、
[kaiwa3]GAMEだから、IgMは表の上から3番目。上から単量体→単量体・2量体→5量体だから、IgMは5量体だ![/kaiwa3]
と答えることができるのです。
さらに、表を何回も見ていると表を一つの絵として覚えられるようになってきます。
そうすると、「IgMは表のあのあたりに書いてあったな」と思い出せるようになります。
みなさんも、好きな漫画の印象的なシーンはコマや台詞まで事細かに覚えているという経験はありませんか?
あれと同じです。文章よりも表にしてビジュアル的に覚えてしまうほうが効率的なのです。
まとめ
ノートにまとめるときには、
・簡潔に(箇条書きが効果的)
・自分で覚えやすい表を作る
これを意識しましょう。