臨床検査技師の豆知識

【健診】と【検診】の違いって何?臨床検査技師なら知っておこう!

 

病院で臨床検査技師として働いている健(けん)は、先輩から

「『けんしん』センターに送る検査結果をまとめておくファイルを作る」ように言われました。

 

ファイルには『けんしんセンター行き検査結果』って書けばいいかな
…あれ?けんしんって検診?それとも健診?
そもそもどう違うんだ?

 

意外と知らない?【健診】と【検診】はどう違う?

 

病院でよく耳にする【けんしん】という言葉。

漢字にすると【健診】【検診】の二種類がありますが、二つの違いはわかりますか?

何となく同じような意味だと思っている人も多いのではないでしょうか?しかし、実は意味には違いがあります。

病院ではよく使う言葉なので、違いをしっかりと覚えておきましょう!

 

【健診】とは健康診断のこと!その人が健康かどうかチェックします

 

【健診】は健康診断を略した言い方です。

 

健康診断とは、

『その人が現在健康であるかどうか』

『将来健康を損なうリスクを持っていないか』

を調べることです。

 

子どものときから一年に一回、学校で身長や体重を測ったりしていると思います。

他にも、視力検査や尿検査、血圧測定、レントゲン検査などがありますね。

35~40歳くらいになると、これに加えて血液検査や心電図検査など、検査項目が増えていきます。

 

これらの検査を定期的に行うことで、健康が保たれているかを確認することができるのです。

もし、結果に悪いところがあれば、生活習慣を見直して改善していく必要があります。

 

【健診】で臨床検査技師が関わるところはどこ?

 

一般的に臨床検査技師がおこなう健診は、

 

●尿検査

●血液検査

●心電図検査

 

などがあります。

 

病院には健診センターが併設されているところが多く、そこで健康診断をおこなっています。

健康な方の検査をするので、ほとんどが正常な結果だと思いますが、「健康な人だから大丈夫だろう」と過信するのはいけません。

正しく検査をおこない、結果に問題がないか確認することが大事です。

 

【検診】は特定の病気を早期に発見することが目的

 

【検診】は、例えば『がん検診』などという言葉で用いられます。

厚生労働省が、検診を勧めているがんは5種類あります。

 

 

●胃がん

●大腸がん

●肺がん

●子宮頸がん

●乳がん

 

これらのがんは、検診によって早期発見されやすいのです。つまり、検診を受ける価値があるということですね。

このように、特定の病気を早期に発見する目的でおこなわれているのが、検診です。

 

がん検診というと、「大変そう」「痛そう」というイメージがあるかもしれませんが、それは検診の方法によって違います。簡単にできる検診もあるんですよ。

 

大腸がん検診を例に見てみましょう。

大腸がんを調べる検査はいくつかありますが、最も簡単な方法として便潜血検査があります。

大腸にがんができて通り道が狭くなると、便が大腸を通るときにがんの部分に当たって血が出ます。

その微量な血が便に混じっているかどうかを調べる検査です。

 

方法は、便を少量取って専用の容器に入れて提出するだけ。

簡単なので、職場や市町村のがん検診でよくおこなってます。

 

この検査で、基準値より多く血が混じっていれば陽性と判定されますが、これだけで大腸がんであると診断することはできません。

例えば、痔や生理などで便に血が混じってしまった場合も考えられるからです。

陽性の判定を受けたら、別の検査をして確認をします。

 

ここで、よく用いられているのが内視鏡検査です。

 

肛門から内視鏡を入れて、大腸の中を見ていきます。

映像として見ることができるので、小さながんも見つけやすいのが特徴です。

 

【検診】で臨床検査技師が関わるのはどこ?

 

便潜血検査では、便に血が混じっているかどうかを臨床検査技師が検査します。

専用の試薬と機器を使って、便にどれくらい血が混じっているのか検査します。

結果によっては、再検査をおこなうなどして正しい結果を返します。

その結果を見て、医師が次の検査をおこなうかどうか判断します。

 

内視鏡検査では、内視鏡で大腸を診るだけではなく、がんであるかどうかわからない部分を採って調べることもできます。

採取された組織を、顕微鏡で見られるように加工し、がんであるかそうでないか(陽性か悪性か)を調べるのが臨床検査技師の仕事です。

悪性であれば、その部分を切り取るかどうか医師によって判断されます。

 

【検診】はその種類によってメリット・デメリットがある!

 

このように、がん検診にはいろいろな種類がありますが、大事なのはそれぞれメリットとデメリットがあるということです。

なので、どれか一つを受けていれば大丈夫と考えるのは危険なのです。

メリット デメリット
便潜血検査 特に準備もなく簡単にできる
費用が安い
陰性であってもがんの場合がある
内視鏡検査 がんを見つけやすい 検査前に絶食するなどの制限がある
費用が高い

便潜血検査では、小さながんであると出血がおこらず、がんが見逃されてしまうこともあります。

ちょっとでも気になるところがあれば内視鏡検査を受けるのが確実でしょう。

 

まとめ

 

【健診】

いわゆる健康診断のこと。

『その人が現在健康であるかどうか』『将来健康を損なうリスクを持っていないか』を調べる。

例:尿検査、血液検査、心電図検査、レントゲン検査

 

【検診】

特定の病気を早期に発見する目的でおこなわれている。

身近なものに『がん検診』があり、胃がん、大腸がん、肺がん、子宮頸がん、乳がんの5つは検診によって早期発見されやすいため、受けるように勧められている。

検診にはいくつかの種類があり、それぞれのメリットとデメリットを理解し、効果的に使い分けるのがおすすめ。

 

似てるいるようで全然違う言葉なんだね。
臨床検査技師としてしっかり理解しておこう!

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