で、沙希ちゃんは専門学校に通ってる…
それぞれメリットとデメリットがあるんだよ
大学と専門学校のどちらを選ぶべきか
こちらの記事でお話ししたように、
臨床検査技師の国家試験を受けるためには、臨床検査技師を養成する学校に通うのが一番の近道です。
養成する学校には、大学(短大)と専門学校があります。
しかし、どちらを選んだらいいのか悩みますよね?
ここでは、それぞれのメリットとデメリットを見ていきましょう。
就職のときに大卒と専門卒は関係する?
大学を卒業すると、大卒の資格がもらえます。
最終的に臨床検査技師になるのであれば、大卒か専門卒かどうかなんて、あまり関係ないじゃないかと思うかもしれません。
しかし、職員を募集する段階で大卒と限定している施設もあるのです。
特に、大きな病院ではその傾向が強いようです。
ただ、そのような施設は一部で、大半は専門卒でも応募することができます。
専門卒だからといって就職先がないということは決してないので安心してくださいね。
また、大学の場合、大学病院が併設されていることが多いです。
ある程度の成績であれば、付属の大学病院に優先的に就職することもできます。
大学病院のような大きな病院で働きたいと考えている人は、大学を目指すことをおすすめします。
大卒のほうが給料が高いことが多い
大学もしくは専門学校どちらを卒業したかどうかで、実はお給料に違いがあるんです。
とある病院の臨床検査技師の給料を見てみましょう。
短期大学・専門学校(3年制)卒:200,970円
大学(4年制)卒:207,570円
なんと、大卒のほうが6,600円多くもらえるのです。
不公平!と思う人もいるかもしれません。
しかし、このような差は医療施設に限ったことではありません。
大卒と専門学校卒、高卒とでは、それぞれ給料に差があるのはあたりまえのことなのです。
臨床検査技師だからといって、それが関係なくなるというわけではないということを覚えておきましょう。
学校生活を満喫できるのはどっち?
いろいろな学部がある大学を総合大学と言いますが、そのような大学は、部活やサークルの数も充実しています。
そのような環境で、学部内だけでなくいろんな人と関わることができるのも、大学に進学するメリットのひとつです。
いろんな学部の人と付き合いたいと考えている人は、総合大学を選ぶことをおすすめします。
一方、専門学校は看護科や放射線科といった他の学科があるところもありますが、大学と比べると規模は小さいです。
部活やサークルの数も少ないので、「サークル活動に力を入れたい!」という人には少しもの足りないかもしれません。
大学と専門学校の入試はどんな感じ?
大学にしても専門学校にしても、入学するためには、入試を受けて合格しなければいけません。
国公立大学を狙うのであれば、センター試験に加えて二次試験も受けなければいけません。
難関国公立大学の一つである「大阪大学(医学部 保健学部 検査技術科学)」を例に見てみましょう。
一般入試の受験科目は以下のようになっています。
二次試験:3教科(英語・数学・理科) 600点満点
これらは、お医者さんを目指す人が志望する医学科と同じ受験科目です。
もちろん、医学科と比べると合格点は低いですが、それでもこれだけの受験対策をするのはかなり大変ですよね。
では、次に専門学校の入試を見てみましょう。
専門学校の入学試験はは、学校独自で作られた問題です。
難易度で言うと、高校一年生で習うような比較的簡単な問題が多いです。
埼玉県にある「東武医学技術専門学校」の入試の過去問がホームページに掲載されています。
具体的にどのような問題が出るか知りたい人は確認してみてください。
まとめ
大学に向いている人
・部活やサークルに入って学校生活を楽しみたい
・大学病院など大きな施設で働きたい
・大学入試に向けた勉強の環境がととのっている
専門学校に向いている人
・できるだけ早く臨床検査技師として働きたい
・すでに大学を卒業しており、資格だけを取りたい
・受験勉強を楽にしたい
ちゃんと考えて決めないと!