今日は患者さんが多くて大変だったなあ
午後は比較的楽だったからよかったけど
なんなら僕の一日の流れを教えてあげようか?
ちなみに、今日のお昼ご飯は…
目次
臨床検査技師の一日の流れはどんな感じ?
臨床検査技師が、施設でどんな感じではたらいているのか気になりませんか?
例えば病院の中でも、看護師さんなどは患者さんの見えるところにいることが多いです。
しかし、臨床検査技師はあまり見かけないのではないでしょうか?
臨床検査技師は、
・患者さんから採った検体を検査する検体検査
・患者さんを直接検査する生理検査
の二種類の検査をおこなっています。
関連記事>>臨床検査技師がおこなう検査にはどんなものがあるの?検体検査と生理検査の違いは?
生理検査をおこなっているときは患者さんの目に入るかもしれません。
しかし、検体検査は検査室でおこなうため、目に入ることがないのです。
多くの施設では、検査室は関係者以外は立ち入り禁止になっています。
ここでは、臨床検査技師の一日のスケジュールを見ていきましょう。
臨床検査技師の一日の流れを公開
病院での一日の流れ
時間 | 業務内容 |
7:00 | 早番の担当の人は、入院患者さんの検体を検査する |
8:30 | 始業
★外来患者さんの検査をする |
12:00 | 交代で昼休憩をとる |
13:00 | 機械のメンテナンス(試薬の交換など)
急ぎではない入院患者さんの検査をする 翌日の準備や雑用 |
17:30 | 終業
勉強会や検査技術の習得のために居残りすることも 夜間業務の担当の人は、引き続き検査をする |
検査センターでの一日の流れ
時間 | 業務内容 |
8:00 | 早番の担当の人は、機械の立ち上げや検査の準備をする |
9:30 | 始業
夜間にきた検体を検査をする |
12:00 | 交代で昼休憩をとる |
13:00 | 昼からの検査に備えて機械のメンテナンス(試薬の交換) |
15:00 | ★個人病院から検体が届くので検査をする |
19:00 | 夜間業務の担当の人に引き継いで終業
夜間業務の担当の人は引き続き検査をする |
臨床検査技師の仕事は、検査をするだけではない!
臨床検査技師の仕事は、一言で言うと検査をすることなのですが、それ以外にもたくさんの業務があります。
特に検査以外で大事な仕事は、機械のメンテナンスです。
※メンテナンスとは、維持する、管理するという意味です。
現在では、検体検査、生理検査のどちらとも、機械を使った検査がほとんどです。
機械が正常に動いてくれないと、正しい検査結果を出すことができなくなってしまいます。
なので、機械が正常に動くようにチェックしたり、検査に使う試薬や備品などを補充したりすることも臨床検査技師の大事な仕事の一つなのです。
一日の流れを見てもわかるように、検査と同じくらい機械のメンテナンスが重要な仕事とされていることがわかります。
他にも、手際よく検査ができるように、検査で使うものを準備したり補充したりすることも大切な仕事です。
検査をするだけが臨床検査技師の仕事ではない、ということを覚えておいてください。
病院と検査センターの一日の流れの大きな違いとは
一番の違いは、忙しい時間帯が違うということです。
病院は、ホームページなどに診察時間が書いてあると思いますが、だいたい朝の8時から9時くらいに診察が始まります。
なので、最低でも診察時間までには出勤している必要があります。
また、入院患者さんがいるような病院では、朝に採血、検尿などの検査をおこなうことがあります。
つまり、朝の診察が始まるまでに、入院患者さんの検体を検査しなければいけないのです。
日によって担当を決めて、担当の人は早く出勤をして入院患者さんの検体を検査します。
なので、病院は朝は忙しいことが多いです。
しかし、昼ごろに診察時間が終わると、比較的落ち着いています。
午後からは、午前中にやれなかったことや、検体の片付け、機械のメンテナンスなどをしています。
一方、検査センターは、朝は病院ほど早く出勤する必要はありません。
その代わり、夜は遅くまで勤務する必要があります。
検査センターは個人病院から依頼を受けた検体を検査する施設です。
個人病院の診察時間は、9~12時、15時~20時といったように夜遅くまでやっていることが多いのです。
つまり、夜に依頼された検体も検査しなければいけないのです。
検査センターでは、朝から昼までに採られた検体が運ばれてくる15時ごろからだんだんと忙しくなり、これが夜の19時くらいまで続きます。
これをふまえて先ほどの一日の流れを見てみると、病院と検査センターでは忙しい時間帯が違うことがわかっていただけるかと思います。
それぞれ、★がついている時間帯が一番忙しい時間帯になります。
まとめ
臨床検査技師の仕事は、検査するだけではない。
検査をスムーズにおこなうために、機械のメンテナンスや検査で使うものの準備なども大事な仕事である。
臨床検査技師の一日の流れは、施設によって違う。
・病院:朝早く出勤することが多い。午前中が忙しい。
・検査センター:夜に業務をおこなうことが多い。午後が忙しい。
就活するときの参考にしようっと