臨(りん)は高校三年生。
疲れがたまっていたのか発熱してしまい、3日経っても熱が下がらないので総合病院に診てもらうことにしました。
…はい、終わりました。血が出てくるといけないので、指でしばらく押さえておいてくださいね
まさか、病院で再会するとはね。元気だった?
…って今日は体調悪くて来てるんだよな。大丈夫か?
でも、検査は異常ないって。寝てれば大丈夫だと思う
健くんとは、近所に住む幼なじみ。
小さいころはよく一緒に遊んでいたけど、中学生くらいからしばらく会っていませんでした。
採血はするんだけど、看護師さんとはまた違うんだ
また今度話すよ。沙希(さき)も一緒にまた三人で会おうよ
沙希ちゃんとは、健くんの妹。歳も近いので昔は一緒によく遊んでいました。
じゃあ、家に帰ってゆっくり体を休めなよ。お大事にね
翌週にはわたしの熱は下がり、健くんと沙希ちゃんと3人で会うことになりました。
この前学校で面談があったんだけど、もっと真剣に将来のことを考えなさいって先生に言われちゃって…
いいよ。小学生でもわかるように教えてあげよう!
臨床検査技師の仕事とは
あなたは、臨床検査技師という仕事を知っていますか?
これを読んでいるということは、もしかしたらどこかで耳にしたことがあって、
臨床検査技師ってどんな仕事なのかなあと興味を持っているかもしれませんね。
臨床検査技師という言葉は、3つに分けることができます。
そう、【臨床】と【検査】と【技師】です。
ここでは、この3つの言葉をそれぞれ簡単に説明していきますね。
【臨床】とは何か
臨床というのは、簡単に言うと、
医療の現場(ここでは病院と考えてください)で患者さんに対して診察や治療をすることです。
それって、なんだかお医者さんみたいですよね。
そうなんです。
たとえば、先ほどの臨のように、熱がなかなか下がらないので病院に行ったとします。
診察をしてくれるのはお医者さんです。
しかし、受付で「今日はどうされましたか?」と聞いてくれたり、採血をしてくれたりするのはのはお医者さんではないですよね。
なぜなら、お医者さんが全部やっていたら大変だからです。
なので、臨床検査技師を含む病院のスタッフがそれぞれ役割分担をして患者さんの診療に当たっています。
臨床という言葉がついている以上、臨床検査技師は患者さんの診察や治療に深く関わっているのです。
責任が重いですよね。
でも、だからこそやりがいのある仕事でもあるんですよ。
【検査】とは何か
次に、検査です。
病院でやる検査というと、何を思い浮かべますか?
たとえば、インフルエンザの検査はしたことがある人も多いのではないでしょうか。
鼻の奥に細い綿棒をつっこまれるやつです。あれ、地味に痛いですよね。
あれは、鼻の奥(咽頭といいます)を綿棒でぬぐい、鼻の中にインフルエンザのウイルスがいないかどうか調べているのです。
検査でインフルエンザと診断されれば、インフルエンザを治療するお薬が処方されます。
このように病気を診断し薬を処方するのはお医者さんですが、診断の材料になる検査をするのが臨床検査技師です。
他にも、臨床検査技師がおこなっている検査はたくさんあります。
関連記事>>臨床検査技師がおこなう検査にはどんなものがあるの?検体検査と生理検査の違いは?
【技師】とは何か
技師とは、技術者という意味があります。
技術を持っている人=専門家とも言えます。
専門家を英語で言うとプロフェッショナル(プロ)。これなら、わかりやすいでしょうか。
まとめ
では、これまで説明したことをまとめてみます。
POINT
臨床検査技師とは、
医療の現場で、患者さんに対して診察や治療を行うときに、必要な検査をするプロフェッショナル
ということになります。なんとなくわかりましたか?
…私なんかにでもなれるのかな?
臨床検査技師という職業に興味を持った臨。
このブログでは、臨床検査技師に興味を持って「目指してみようかな?」と考えている人に役立つ記事を載せています。
あなたも臨と一緒に、臨床検査技師の生態をのぞいてみませんか?