そしたら意外と本番で点数が取れてさ
あきらめないでよかったよ
国家試験が近づくにつれて、「このままで合格できるのか」と不安になる人も多いはずです。
模試の科目ごとの得点率を見て、
「得意な科目を集中的にやるべき?」
「苦手な科目は捨てても合格できる?」
といろいろな疑問が出てくるのではないでしょうか?
勉強をしていると、得意な科目や苦手な科目が出てくるのは当然です。
合格するためには、それぞれの科目にどう対応したらいいのか見ていきましょう。
目次
得意な科目で満点を目指すのは難しい!完璧にやりすぎないことが大事
得意な科目は、勉強するのも楽しく模試などでも高い点数を取れると嬉しいので、ますます勉強したくなると思います。
しかし、「得意な科目で満点を目指すぞ!」と意気込むのはやめておきましょう。
確かに、本番で満点を取れるのであればそんないいことはないですが、もし、本番で難しい問題が出たらどうでしょう。
あせってしまい、その後の問題に影響してしまう場合も考えられます。
満点を目指して完璧に仕上げようとすればするほど、本番でプレッシャーになってしまうのです。
なので、「満点が取れたらいいなー」くらいに思っていたほうがいいかもしれませんね。
もともと得意な科目の点数を上げるよりも、他の科目で点数を上げたほうが全体の点数は大きく上昇させることができます。
例えば、得意な科目を8点→10点に上げるよりも、苦手な科目を4点→8点に上げたほうがいいですよね。
苦手な科目を捨てるのは絶対にダメ!最後まであきらめずに覚えていこう
では、苦手な科目はどうしたらいいのでしょうか?
思うように点数が伸びないと、
「もうあきらめて、他の科目を勉強したほうがいいのでは?」
と思ってしまいがちですが、臨床検査技師の国家試験において、捨てる科目はないと思ってください!
ここで、臨床検査技師の国家試験の科目を見てみましょう。
午前・午後ともに、以下のような10個の科目で構成されています。
1.臨床検査総論(10問)
2.臨床検査医学総論(5問)
3.臨床生理学(13問)
4.臨床化学(16問)
5.病理組織細胞学(14問)
6.臨床血液学(9問)
7.臨床微生物学(11問)
8.臨床免疫学(11問)
9.公衆衛生学(5問)
10.医用工学概論(6問)
一番少ない科目でも5問あります。午前と午後を合わせると10問、これを丸々勉強しないのはハイリスクです。最低でも半分は得点できるように勉強しておくべきです。
つまりは、どの科目もまんべんなく勉強することが合格への近道です。
実は、苦手だと思っている科目でも、本番で意外といい点数が取れたりすることもあるのです。
私もそのような経験があります。
センター試験の話ですが、私は数学がとにかく苦手で、普段の模試では数学ⅡBは2割しか取れないこともあるほどでした。
正直勉強するのは嫌でしたが、最後まであきらめずに勉強は続けていました。
すると、本番では何かが乗り移ったようにスラスラと解け、数学ⅡBは自己ベストの79点!!
全体の点数はまずますでしたが、「苦手な数学の勉強をあきらめなくてよかった」と心から思いました。
苦手な科目ほど伸びしろがある!と前向きにとらえて、最後まであきらめずに覚えていきましょう。
得意科目・苦手科目がない場合は、問題数が多い科目を優先しよう!
得意な科目も苦手な科目も特にないという人は、問題数が多い科目を優先して勉強するといいでしょう。
先ほど説明したように、臨床検査技師の国家試験は10個の科目で構成されています。
その中で特に問題数が多いのは、臨床化学(16問)と病理組織細胞学(14問)です。
この2つで30問、つまり全体の30%です。
グラフにしてみると、この2つの科目が全体を占めている割合がわかりやすいと思います。
これらの科目は、問題数が多いゆえに点数が取れず苦手意識を持ってしまう人も多いです。
苦手意識がないうちに得点源にしてしまえば、安心して本番の試験に臨めると思います。
まとめ
・得意科目で満点をとるのは難しいので、深入りしすぎない。
→その時間があったら他の科目の得点を上げよう。
・苦手な科目を捨てるのは絶対ダメ!
→苦手なりに最後まで勉強は続ける。本番で点数が取れることもある。
・科目数が多いのは、臨床化学と病理組織細胞学(この2つで全体の30%)。
→この2つは優先的に勉強したほうがいい。